今回は市内匠台において、自動車用やプラスチック成型用ケミカル製品の製造・販売を行われている神戸合成株式会社を訪問し、宮岡督修代表取締役にお話を伺いました。
創業は昭和31年、現会長の三浦忠治氏が勤めていた石原薬品を退職され、神戸市垂水区において三浦化学工業所を創立し、その当時海外からの輸入品が主流であった自動車用のカークリーム(車用ワックス)の製造を始められました。七年後には神戸合成株式会社として法人設立。この年当社が製造する自動車用ワックス、潤滑剤などが本田技研工業の直納元に指定されました。
昭和50年にはスズキ、平成10年にはいすゞ自動車、翌年は日野自動車、井関農機と、国内の輸送機関連会社の純正元となりました。平成14年5月に、本社と工場を小野市匠台への移転、二年後には、研修・実験棟も新築されました。
現在、資本金は6,000万円、国内にある四つの営業所を合わせると、従業員は41名、年商は約10億円とのことです。売上げの九割は輸送機メーカー向けのコート剤、洗浄剤、塗料、潤滑剤、防錆剤などの化学品、残りの一割はプラスチック成形用化学品が占めます。特に自動車用では、スリーボンド社に続き、業界二位の地位を確保されています。
宮岡社長に商品出荷構成についてお聞きしましたところ、「自動車、輸送機メーカー向けに十八g缶で出荷するケミカル剤が五割、主に自動車ディーラー向けにエアゾルタイプで出荷するケミカル剤が四割です。自動車関連用品の小売店向けには販売しておりませんので、当社の製品を一般消費者が直接目にすることは少ないと思います」とのことでした。
工場敷地内の各施設をご案内頂きましたが、研究室には有機化合物の定性・定量を目的としたガスクロマトグラフ質量分析装置や、フーリエ変換赤外分光光度計などを揃えられ、最新のテクノロジーを駆使して製品開発・研究に取り組んでおられました。
また、以前は外部委託されていたエアゾール充填作業も、工場移転にあわせて製造ラインを新設し、最新鋭の機械設備を採用されました。現在、徹底的に省人化された充填・包装ラインでは、全出荷本数の三割を内製化されています。
今後の事業展開についてお聞きしますと、「国内での自動車保有台数が伸びない現状では、従来の製品構成だけでは自社の業績も頭打ちです。そこで今まで一般的だった車用のフッ素系コーティング剤に対して、親水性・耐久性にも優れたガラス系コーティング剤の商品化に成功しましたので、新たな系列のディーラー向けに販売を広めていきます。また、プラスチック成形用ケミカルで、樹脂成形用金型に付着したガスによる汚れの除去剤「ガスリムーバー(商品名)」に特許がおりましたので、9月24日から千葉県の幕張メッセで開催される、国際プラスチックフェア2005に出展し、海外市場も含めた新たなる販路の拡大を目指しています」とのことでした。
取材を終え、ISO9001、ISO14001を取得し、有毒な物質を含まないケミカルプロセスの開発を進めてこられましたが、今後も自然環境に対する配慮や安全性を基本に、製品の高性能化を追求し、付加価値の高い製品作りを目指されている同社の益々の発展を期待したいと思います。
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| <商品ラインナップ> |
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| <ガラス系コーティング剤> |
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| <エアゾール包装ライン> |
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| <原液製造工場> |
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| <エアゾール充填ライン> |
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| <本社社屋> |
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| <製品分析室> |
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| <実験・研究室> |
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| <宮岡社長> |
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